就労継続支援B型作業所での仕事ってどんなことをするの?って思う方もいることでしょう。
事業所によって異なりますが、軽作業やパソコン業務などさまざまなお仕事があります。
人によってどんな仕事(作業)をしたいのか、興味があるのかなどさまざまです。
利用者の希望に沿ってB型作業所を選ぶのが理想です。
そのためには、仕事(作業)の種類や内容を知ってから作業所を選ぶ必要があります。
本記事では、就労継続支援B型作業所での仕事の取り方と主な仕事内容などを解説していきます。
ぜひ最後までご覧いただけると幸いです。
就労継続支援B型作業所での仕事の取り方とは?
就労継続支援B型作業所は、雇用契約を結ばないため、労働関係の法令も適用されません。
そのため、就労継続支援B型作業所では、自分らしく居られやすい環境で仕事もできます。
一般企業では就職前にスキルや知識のあることが前提になりますが、就労継続支援B型作業所において技術が必ず必要というわけではありません。
体調面や精神面での調子がよければ、作業所での仕事(作業)に取り組んだり、あまり気分がよくない際は好きなことに取り組むことも可能です。
興味のある仕事があれば、仕事の取り方などについての支援を受けながら取り組むことができます。
そのため、ビジネススキルやコミュニケーションマナーやビジネススキルなどを学びつつ実践的に働くことも可能です。
仕事(作業)内容が各就労継続支援B型作業所で異なるため、仕事の取り方については注意が必要です。
事業所を利用開始する際にどんなことに興味があるか、どんな仕事がしたいかなどを聞かれる場合が大半です。
その際に、作業所側から仕事(作業)の種類についての説明もある場合があります。
仕事の種類と各仕事内容の説明を受けたうえで、自分がどの仕事をやりたいのかを伝えるとよいでしょう。
基本的には、聞き取りした希望内容に沿う形で担当する仕事(作業)が決まります。
上記を踏まえたうえで、仕事の取り方を検討していくことになります。
就労継続支援B型作業所での仕事の取り方を学ぶには、事業所の概要と重要性と目的について理解したほうがよいでしょう。下記にまとめました。
- B型作業所の概要
- 重要性と目的
- 具体的な仕事の取り方
それぞれについて詳しくみていきましょう。
就労継続支援B型作業所の概要
就労継続支援とは、障害福祉サービスのうちの1種類です。
主に「A型」と「B型」の2種類があります。
B型とは、難病や障害がある人が利用可能な障害福祉サービスのひとつです。
体力・障害・年齢などの原因で、一般企業などで雇用契約を結んで働くことが難しい方に対して、生産活動の場や就労の機会を提供しています。
就労継続支援B型作業所を利用すると、能力向上のためや就労に必要な知識の訓練を受けることや、作業(仕事)に対する対価として工賃を受けとることが可能です。
仕事(作業)の内容は各事業所によってさまざまですが、部品加工などの軽作業や農作業が大半です。
A型と比べてより細分化された作業を行う場合が大半なのもB型の特徴です。
重要性と目的
就労継続支援B型作業所では、利用者が仕事(作業)することにより、自立を目指すことや生産活動を担うことができます。
また、個人差はありますが一般就労・障害雇用などの一定の目的を達成することも目指すことも可能です。
何を目的とするかは、障害や病気の程度・人それぞれの考え方によっても異なるため、注意しましょう。
具体的な仕事の取り方
就労継続支援B型作業所での仕事の取り方を具体的に解説します。
まず、自分自身を知る必要があります。自分の病気や障がいの状況を理解したうえで、何が得意か、何が不得意かなどを把握しましょう。
利用開始後に作業所との面談がある場合があります。
面談の際に自分がどんな作業をしたいのか、何に対して興味があるのかなどをできるかぎり伝えるとよいです。
B型作業所は原則、利用する人の要望をもとに仕事(作業)を提案するため、要望を伝えることはとても重要です。
ただし、必ずしも要望どおりになるとは限らないため、注意が必要です。
就労継続支援B型作業所での主な仕事内容とは?仕事別に仕事の取り方も紹介!
就労継続支援B型作業所には、さまざまな仕事(作業)があります。
どんな仕事があるのか、また仕事の取り方など詳しく知らない方もいることでしょう。
ここでは、主な仕事内容について紹介していきます。
主な仕事内容は下記のとおりです。
- Webサイト作成などIT系
- 組み立てや梱包
- パンやお菓子の製造・販売
- 農作業
- 清掃作業
上記について詳しくみていきましょう。
Webサイト作成などIT系
パソコンを使ったIT系の仕事もあります。
仕事の取り方としては、主にインターネットを活用します。
専用ソフトを使ってのチラシ作成や企業から受注したWebサイトの作成などが主な例です。
上記以外にも、インタビュー音源の文字入力や記事執筆などもあります。
パソコン未経験の人でも、パソコンの電源の入れ方からパソコンの最低限の使い方の流れを学ぶことも可能です。
また、タイピング練習、ワードやエクセルの使い方などをB型作業所で学んでからパソコンを使う仕事をするというケースもあるため、興味があればどなたでもすることはできます。
組み立てや梱包
企業などから送られてきた部品を組み立てまた送り返す、製造品をパッケージに詰めるといった作業などがB型で行う組み立てや梱包作業としてよくある仕事のひとつです。
手作業で梱包する場合は、味わいがパッケージにあります。
手作業で商品を一つひとつ包んでいくケースや、手作業ではなく機械化、自動化されている
ケースもあるため、B型作業所によって異なります。
一般企業と連携するのが基本的な仕事の取り方です。
上記以外にも、通信販売の商品の箱詰め作業やイベントなどで使う特典やパンフレットなどを袋に封入していく作業などもあります。
菓子やパンの製造・販売
就労継続支援B型作業所のなかで、菓子やパンの製造や販売が仕事としてある作業所もあります。
事業所内外の工房でパンやお菓子を生地から製造し、自治体の施設へ納品したり、移動車や事業所内の販売などの場合もあります。
農作業
就労継続支援B型作業所では花や農作物を育てて収穫するなどの農作業を行い、販売をしている事業所も少なくありません。
農家と提携するのが、一般的な仕事の取り方です。
提携している農園や就労継続支援B型事業所のなかの場所などで、花の苗や野菜などを植えて、水やり、雑草取りなどの作業を経て収穫まで行う場合があります。
事例としては、収穫した花や農作物などを公共の施設などへ納品しそこで販売したり、移動車や事業所内などで販売です、
清掃作業
クリーニングや清掃作業を行っている就労継続支援B型作業所もあるため、仕事をする場所はさまざまです。
ゴミ出しや公共施設・マンション・オフィスなどの室内の清掃などを行うこともあれば、剪定や公園などの室外での雑草取りなども行います。
他にもハウスクリーニングとして、住宅内でのクリーニングなどを行う場合もあります。
主に、企業からの業務委託が仕事の取り方としては一般的です。
また、コインランドリーの清掃も事例のひとつです。作業所によっては、コインランドリーを運営する会社と提携している場合があります。
コインランドリーの室内、窓、駐車場の清掃が主な作業です。B型作業所の職員もいっしょに清掃作業を行うのが大半なため、はじめて作業する場合でも安心して行うことが可能です。
仕事内容は、上記項目以外にもアクセサリー作成・リサイクル品の販売・資源の回収などさまざまな種類があるため、利用を開始する前にいくつかの就労継続支援B型作業所の各仕事内容をインターネットで調べたり、見学するなどして確認するとよいかもしれません。
就労継続支援B型でやりたいことからどう仕事の取り方に繋げればよいのか?3つの方法を紹介!
就労継続支援B型の利用を検討している方で、やりたいことをどう探せばよいか分からない方もいるのではないでしょうか。
自分が何に興味があるのか、何に興味がないのかなど自分自身で考えなければなりません。
そのため、焦らずにさまざまなことを知る、触れるなどをしてみるとよいでしょう。
たとえば、絵を描くのが好きなら絵を描く仕事(作業)をやってみる、ゲームが好きならどういうジャンルのゲームが好きかを考えて作業としてあればやってみるなどです。
各作業所によって作業の種類が異なるため、まずは、作業所もしくは相談支援事業所に相談してみるのもひとつの方法です。
また、仕事の取り方までどう繋げていけばよいのか分からない方もいるでしょう。
ここでは、いくつかの方法を種類別に紹介していきます。
- 自分が何に興味があるかを考えて整理する
- 相談支援事業所に相談する
- 基幹相談支援センターに相談する
上記についてそれぞれ詳しくみていきましょう。
自分が何に興味があるかを考えて整理する
自分自身が何に興味があるのかを考えることも、就労継続支援B型作業所において仕事の取り方を理解するうえで重要です。
興味が全然ないことを仕事でやってもなかなか長続きしなかったり、ストレスを感じやすくなる場合があります。
そのため、自分がやりたいことは何なのかを考え、仕事の候補をいくつか整理しておくのもよいでしょう。
相談支援事業所に相談する
障害の程度や病気の状況にもより異なりますが、自分が何に興味があるのか考えるのが難しい場合は、相談支援事業所に相談するとよいでしょう。
仕事の取り方についてもアドバイスしてくれることがあります。
原則、就労継続支援サービスを利用する方と就労継続支援A型作業所・B型作業所の間に入り、連携・支援する事業所なため、活用するほうが安心して利用することにつながります。
基幹相談支援センターに相談する
基幹相談支援センターは、障害者の地域における相談支援の総合的な窓口的な役割があります。
市町村によってある地域とない地域があるため注意が必要です。
相談支援事業所に直接相談するのが難しいなどの場合は、お住まいからできるだけ近い基幹相談支援センターを探し、問い合わせをしてみることをおすすめします。
やりたい仕事(作業)の候補をある程度決めたうえで仕事の取り方も理解する!就労継続支援B型作業所を選ぶ流れから解説!
やりたい仕事(作業)の候補をある程度決めた方が就労継続支援B型作業所を選びやすくなります。
必ずやりたい仕事を決めてからじゃないと利用できないというわけではないため、やりたい仕事を決めていなくても利用は可能です。
基幹相談支援センターや相談支援事業所に問い合わせすれば、各就労継続支援B型作業所のことを知ることが可能です。
ホームページを見たり、パンフレットを見たりすることで、各作業所の主な仕事内容や仕事の種類を知ることができます。
自分の希望(やりたい仕事)と合えば気になる作業所を見学してみるとよいでしょう。
そして、仕事の取り方も理解したうえで事業所側と相談して決めていきます。
実際の雰囲気や環境をみて参考にしてみてはいかがでしょうか。
ここでは、やりたい仕事(作業)の候補をある程度決めたうえで、就労継続支援B型作業所を選ぶ流れについて解説していきます。
主な流れは下記のとおりです。
- 利用したい事業所を探す
- 利用を検討する事業所に問い合わせる
- 見学
- 利用開始前の手続き
- サービス受給者証の発行手続き
- 利用開始
利用したい事業所を探す
基幹相談支援センターもしくは、相談支援事業所に相談して利用したい事業所を探しましょう。
上記の機関の担当職員が付けば探しやすくなります。
利用を検討する事業所に問い合わせる
利用を検討する方自身もしくは、ご家族が利用可かどうかを確認する必要があります。
事業所に問い合わせを行い、体験や見学ができるかどうか聞くとよいでしょう。
体験や見学が可能な場合は、日時の調整まで行うと見学をスムーズに進められます。
見学
見学当日に事業所に行き見学しましょう。
対応は各事業所によって異なりますが、担当者が見学・サービス説明を行う場合があります。
利用についての希望・相談・不明点などあれば、遠慮なく見学の際に聞いた方がよいです。
事業所によっては、仕事(作業)の体験をさせてもらえる場合もあります。
体験したい場合も事前に問い合わせの時に確認をしたほうがよいため、注意が必要です。
利用開始前の手続き
利用前面談・利用計画書の作成・福祉サービス受給者証の申請などを行います。
利用開始前に面談がある場合が大半なため、面談の際に利用する方・ご家族の希望を伝えておくとよいでしょう。
目標工賃額・希望の仕事・やりたくない事・してほしくない事・取りたい資格などを具体的に事業所に伝えると事業所側もスムーズに支援しやすくなります。利用計画書については相談支援事業者に依頼するのが一般的です。
ただし、相談支援事業者に依頼せずに利用者本人が作成することも可能です。
福祉サービス受給者証の発行手続き
どの就労継続支援事業所も利用開始するには、福祉サービス受給者証が必要となります。
申請してから約2週間~2か月後となることが大半です。
原則、利用する就労継続支援事業所が決定してからの取得となるため、注意が必要です。
利用開始
上記までの手続きを経て事業所の利用が開始になります。
利用開始直後は気疲れや体力の消耗など不安がある場合も想定されます。
事業所に伝えることで、配慮してもらうことも可能なため、慣れるまでは無理せず利用する方自身のペースで進めていくとよいでしょう。
さいごに|やりたい仕事(作業)を見つけたら就労継続支援B型作業所で仕事の取り方を実践しよう!
就労継続支援B型作業所で行う仕事にはさまざまな種類があります。
事業所によって、仕事の種類や仕事内容が異なるため、利用を検討する場合は事前に見学してから利用することをおすすめします。
事業所を利用するには、利用開始するまでの手続きなどがあるため、利用開始までの流れを知っておくと便利です。
やってみたい仕事があれば、仕事の取り方を実践してみるのもよいでしょう。
ここまで就労継続支援B型での仕事の取り方と主な仕事内容・利用開始の流れなどについて解説してきました。
本記事が就労継続支援B型での仕事の取り方や利用を検討している方などの参考になれば幸いです。
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